ゲルマニウムって何?①
2022.04.14
ゲルマニウムって何?

その様々な効果で医療分野でも注目されているゲルマニウム。
そんなパワーを持つゲルマニウムとはどのようなものなのでしょうか?
ゲルマニウムのことを正しく知るためにも、ゲルマニウムという物質についての基礎知識を紹介します。

引用:HEALTH BEAUTY WELLNESS GERMANIUM ~ゲルマニウムとその使用法~ 監修/立花 庚明(セルフメディケーション研究所所長)

ゲルマニウムという『元素』

ゲルマニウムは「元素」のひとつですが、そう聞いてもいまいちピンと来ない人の方が多いかもしれません。

地球上のあらゆる物(水・空気から鉱物・人体などすべてのもの)は元素という極小の物質でできています。
辞典で調べてみると、元素とはあらゆるものを構成する最小の要素であり、またこれ以上小さい要素(電子など)から合成することができないもの、と定義されています。

元素は現在116種類の存在が確認されており、そのうちのひとつがゲルマニウムなのです。※令和4年4月現在

ゲルマニウムの発見

ゲルマニウムについて調べてみると100年以上も前から存在が確認されていたことを知り、とても驚きました。

ロシアの科学者であるメンデレーエフは1869年に発表した「科学原論」の中で、その当時発見されていた元素を綿密に整理し、並べることで「まだ発見されていない元素」を予言しました。
その予言された元素は後に次々と発見され、メンデレーエフの理論の正しさが証明されていきます。

1885年、ドイツの科学者ウィンクラーは、銀鉱山から採掘された銀鉱石を分析していく中で、その中に未知の元素を発見します。
これがメンデレーエフが「エカケイ素」という名前で予言した元素です。
ウィンクラーは自らが発見したこの元素に、母国の「Germania(ゲルマニア)」=ドイツの古名」からゲルマニアという名前を付けました。
この元素は半導体としての特質があることから、利用に関する研究に莫大な時間・人材・予算が掛けられ現在に至ります。

ゲルマニウムの製造

さて、ゲルマニウムはどのようにして造られるのでしょうか?

ゲルマニウムそのものは、それほど珍しいものではなく、通常の土の中などにも極少量存在します。
しかし、ゲルマニウムには「ゲルマニウム鉱石」といった、ゲルマニウムを主成分とする鉱石がほとんど存在しないしません。
その為ゲルマニウムは、亜鉛鉱石などのゲルマニウムを多く含む鉱石から抽出して得ることができます。

ゲルマニウムの特性

ゲルマニウム元素は分類上では最も軽い水素から数えて32番目、ゲルマニウムの頭文字である「Ge」の記号を与えられています。

この元素は単体の結晶だと、灰白色の固い物質で銀のような金属光沢を持っています。
その為ゲルマニウムは金属だと思われていますが、その結晶の成り立ちはむしろ炭素結晶(ダイヤモンドなど)に近く、叩いて延ばすことができない、などの金属としての特性を持っておらず金属に似た金属でない物質と呼ばれ、『亜金属』という分類をされています。

この亜金属であるゲルマニウムの最大の特性は半導体であるということです。

『半導体』とは「電気を半分だけ通す物質」と誤解されることがありますがそうではありません。

通常、ほとんどの物質は電気を通したときに物質固有の電気を通す割合を持っています。
その中でも金などのほとんど電気抵抗のない物質は『全導体』と呼ばれ、逆にゴムなどのほとんど電気を通さない物質は『絶縁体』と呼ばれます。
『半導体』とは、条件によって電気を通す割合が大きく変化する非常に珍しい物質なのです。

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