痛みのシステム“何故痛くなるのか?”
引用:HEALTH BEAUTY WELLNESS GERMANIUM ~ゲルマニウムとその使用法~ 監修/立花 庚明(セルフメディケーション研究所所長)
「痛い」という感覚はさまざまな理由で発生し、厄介な悩みのタネになるものです。
このような痛みが起きるシステムを知ることで、その原因を理解でき、結果的に治療・改善する為の知識を得ることができるのです。
肩、首、膝…これらの関節の痛みや、頭痛、胃痛等の痛み、これらの症状は年齢を重ねる毎に増えていきますし、慢性的な悩みとして頭を抱えている人は非常に多いのではないでしょうか。
痛みが発生するメカニズムは後に解説していきますが、その前に人間の身体に「何故」痛みがそもそも発生するのかを先に考えてみましょう。
痛みは神経を介して、不快感や集中力の低下の原因となったり、ひどい場合には意識障害などをもたらします。
このような人間の活動にマイナスになり得る作用が発生するのは何故なのでしょうか。
それは「これ以上、激しく活動させないようにする」ためなのです。
人間は様々な病気に掛かったり、ときには怪我をしたりもします。
そんなとき痛みを伴えば「体のどこかが悪い」「何か異常が起こっている」と気が付くことができます。
反対に、自覚症状がない病気に掛かってしまった場合に、自分が病気を抱えていることに気が付かず、症状が悪化してしまうケースもよく耳にします。
また、スポーツの試合中など何かに熱中して興奮状態のときには、エンドルフィンという痛みを抑える物質が発生します。
この分泌量が多いと怪我してもその症状を正しく認識できずに悪化させてしまう、といったこともあるのです。
このように、痛みは体がなんらかのダメージを受けていることを脳に伝えるシグナルであり「それ以上は無理をせず、ダメージを受けた箇所を治療するように」と、体が主張するために発する作用なのです。
しかし、痛みが強すぎる場合には生活に支障が出てしまう場合もあり、また完治が困難な場合には慢性的な痛みと付き合っていかなければなりません。
このような状態を改善するには、痛みが発生するメカニズムを知り、その解消方法に関する知識を押さえておく必要があるのです。
痛みは大きく分けて以下の三種類に大別することができます。
①:中枢神経による痛みとは、脳や脊髄など痛みを感じる器官の根本に異常が発生して痛みを感じている状態のことを表しています。
②:心因性による痛みは、精神的な作用によって実際には異常は発生していない場合でも、あたかもそれが発生しているかのように錯覚して痛みという感覚を引き起こしているものです。
③:末梢神経による痛みは最も一般的な症状で、さらに A体性痛・B内臓痛・C表在痛 の三種類に区別することができます。
A:体性痛とは、筋肉や関節に異常が起こり、炎症などが末梢神経を刺激することで発生する痛みのことです。
激しい運動をすると筋肉痛になりますが、これは運動によって壊れた筋細胞が神経を刺激する物質を放出することによって痛みが起こるのです。
B:内臓痛とは、内臓に異常が起こり、それが原因で神経が刺激されて発生する痛みのことです。
胃潰瘍や胃酸過多によって胃の組織が傷つくと、神経を刺激する物質が放出されます。
これが胃の近くを通っている神経を刺激して痛みが発生します。
特にみぞおちには太い神経の束が通っているので、胃や十二指腸に異常が起こると、時として激しい痛みを引き起こしてしまうのです。
C:表在痛とは、皮膚や粘膜に異常・損傷が起きた場合に発生する痛みのことです。
皮膚を擦りむいたり何かの拍子で切ってしまったりすると、壊れた皮膚組織から神経を刺激する物質が放出されます。
また、傷が深い場合は神経が露出して外気に触れることで直接刺激されて痛みを感じてしまいます。
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